どうか。
プレゼントに頂いた写真集。 『ダンゴウオ 海の底から見た震災と再生』 東日本大震災の直後から2年間、岩手県宮古湾を舞台に、海中世界の震災と復興を魚の視線で撮った、海の生命の再生物語写真集。 悲しい思いも、希望の思いも、いろんな心が動かされる本です。良かったらご覧ください。 5月に小名浜漁港で再会した、おばちゃんの言葉がずっと忘れられないでいます。 「ここで売っているものに地元のものは無いんだよ。売りたくても売れないんだよ。」 昨日発表されたこと。 東京電力福島第1原発事故の影響で漁を自粛している福島県いわき市漁業協同組合が21日、会議を開き、9月5日を予定していた試験操業の開始を延期する方針で一致した。新たな開始時期については今後、協議を続ける。 いわき市漁協の当初の計画では、9月5日からいわき市沖を中心とした海域で試験操業を始め、放射性物質を検査し安全を確認してから出荷する予定だった。だが、第1原発の汚染水の海洋流出が7月に明らかになり、放射性物質への懸念が拡大しており、9月5日開始は難しいとの意見が大勢を占めた。 福島県では原発事故後、漁の自粛が続いていたが、県北部の相馬双葉漁協が昨年6月、相馬市沖を中心に試験操業を開始。一方、県南部のいわき市では依然、漁の自粛が続いている。 今日の朝日新聞の「天声人語」 水に恵まれた国土のゆえだろう。私たちは比喩としての水のイメージを豊富に持っている国民だと、本紙歌壇の選者馬場あき子さんが書いていた。たしかに「水もしたたる」や「水を向ける」など、誰でも指折り挙げることができる▼しかし今、「水も漏らさぬ」は立つ瀬がない。福島第一原発のタンクから、高濃度の放射能汚染水が漏れていたことがわかった。推計でドラム缶1500本分。大部分は地中にしみこんだとみられ、付近から高い放射線量が計測されている▼原子力規制委は、国際的な尺度でレベル3の「重大な異常事象」にあたるとの見解を示した。そもそもの事故が大きすぎて感覚が鈍るが、平時にこのレベルなら大騒ぎになろう。漏れた原因さえ分かっていない▼それにしても、水に絡む、次から次への深刻事態である。1日に約300トンの汚染水が海に流れ込んでいるという試算が出たのは、つい先日のことだ。あれやこれやで、東電はもはや、ダウン寸前のボクサーさながらだ▼立っているのがやっとの一企業に、事故処理を任せっぱなしにはできまい。原発の再稼働や諸外国への売り込みを急ぐために、廃炉、収束は東電に任せて自らの責任は水に流したい。そうした意図が政府にあると見るのは、勘ぐりが過ぎようか▼「水に流す」とは、なかったことにすること。いわゆる禊(みそ)ぎの思想が裏にあるという。禊ぎは政治家の得意技だが、国策として推進した事実は消しようもない。災害は今も進行中である。 どうか、これ以上悪い事が起きませんように。 ただ願うことばかり。どうか。
by masamin0811
| 2013-08-22 00:00
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