南想。
戦争に関する映画は、正直あまり好きではない。
それでも、少しは冷静に見ていられる年齢と考え方にになったのかもしれない。
『少年H』を母が見たいと言うので、連れて行ってきた。

訪れるお客さんのほとんどが年配者だった。
シーンごとに、みんなよく喋っていた。それだけの思いを皆が持っているのだろう。
母方の祖父母とは生前によく交流を持ったけれど、どちらからも戦争体験の話を聞いた記憶はほとんどない。

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(左が祖父)
東京神田に住んでいた母からは、空襲時に祖母と逃げ回った話など何度も聞かされた。
祖父は出征して、無事帰還した。
母を含めた娘4人には、戦場でのことをほとんど話さなかったそうだ。
話さないことでその悲惨さの大きさを感じたと、母は話してくれた。

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祖父は「南想会」という大日本帝国陸軍独立自動車第四五大隊所属の復員兵による戦友会に入っていた。
今日、初めてその部隊史を開いた。そして祖父が書いたところを読んだ。

実家の本棚にあるのは知っていたけれど、なんとなく手が出せずにいた本。
その中には、祖父が経験した断片が刻まれていた。

今年は『風立ちぬ』を皮切りに、『終戦のエンペラー』『永遠の0』などの戦争に関する映画が数多く上映される予定だ。
全部を見て、想うのも必要なことなのかもしれないな・・・と思った。

http://ja.wikipedia.org/wiki/南想会
by masamin0811 | 2013-08-15 00:00 | book&movie&TV&music
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